イラクへのフライト
イラク唯一の港があるバスラは、長い歴史に彩られ、壮大な伝統建築物が目を惹く都市です。
かつて「東洋のヴェネツィア」と称されたバスラは、中東の民間伝承で特別な位置を占め、この町から冒険の旅を始めたと言われる伝説的な船乗りシンドバッドで知られています。
シャット・アルアラブ川を船で行く旅は、静かな川の上でバスラを体験する絶好の方法です。昔の宮殿の建物を美しく改装して再利用したバスラ文明博物館を探訪した後は、燃えるような夕日に映えると賞賛される驚くべき建築の功績、象徴的なイタリア橋に驚嘆しましょう。この博物館を訪れることは、イラクの詳細な歴史を知るきっかけとなるに違いありません。このシャナシール様式の建物は、シュメール、バビロニア、アッシリア、ヘレニズムの各時代の古代の無数の人工遺物を保有しています。
バスラ・タイムズ・スクエア・モールは、バスラの主要な現代開発の一つで、重要な社会的ハブとなっています。広範に及ぶリテール・アウトレットを見て回り、国内外の数多くのレストランの中から気に入ったレストランを選びましょう。
バスラ・インターナショナル・スタジアムは、イラクのイノベーションを象徴するもう一つの場所です。65,000人以上の収容力があり国内外のスポーツ競技に対応したこの施設は、美しいハニカムのデザインが特徴で、エリート感のある周辺施設を備えています。
バスラでは印象的なデザインのモスクを普通に見かけますが、中でもこの町に語り継がれる歴史の中で重要な位置を占めるイマーム・アリー・モスクは格別です。その基礎は1,300年以上前に敷かれたと言われるこの敬虔な場所を観賞しましょう。
バスラはイラク第3の都市で、人口密度の高い都市環境を形作っていますが、手の届く範囲に広大な自然の美しさが残されています。町の北側にはユネスコ世界遺産に登録されたイラクの湿地帯が広がっており、世界最大規模の内陸デルタ・システムの一つとなっています。
イラク料理といえば、魅力あるマスグーフは、バスラの街の屋台でも高級レストランでもその美味しさに変わりありません。ティグリス=ユーフラテス盆地で獲れたての特別に味付けしたコイを炭火で直焼きし、バーミセリ・ライスを敷き詰めた上に乗せて供します。デザートには、キャラメル・コーヒーがバスラで最も人気の飲み物の一つです。砕いたチョコレート、クルミ、ピスタチオを混ぜ合わせたこの濃厚でクリーミ―なドリンクを片手に、バスラ・コーニッシュから沈む夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。